かつては、キカタンブームとも呼ばれメーカーと専属契約を交わさない
企画にも出演する単体女優、いわゆるキカタン女優が減少しています。
上原亜衣や波多野結衣といった名女優を生み出した”キカタン”は何故減少しているのか?特集しました!
減少する企画単体女優とその背景
2010年代、DVDでのアダルトビデオ販売が陰りを見せる頃、
どこのメーカーにも属さない、けれど専属女優クラスのルックスを持つハイブリッドな存在
企画単体女優(キカタン女優)がAV業界を引っ張っていました。
上原亜衣や波多野結衣、大槻ひびきに水野朝陽、蓮実クレア、篠田ゆう、倉多まお、藤森里穂、美谷朱里と錚々たるメンバーがキカタン女優として活躍していました。
しかし、ここにきて多くの女優が専属女優へと転向しています。
- 美谷朱里
- 藤森里穂
- 水野朝陽
- 松本いちか
- 東條なつ
- 北野未奈
ここ最近は例年にないほど、キカタン女優が引退しています。
- 蓮実クレア
- 深田結梨
- 三原ほのか
- あべみかこ
- 阿部乃みく
キカタン女優はリリース頻度が多く、メーカーのレギュレーションに左右されないジャンルの作品に出演することができます。
ハードコアな作品だったり、痴漢やレイプ、VR作品へ多く出演する機会が増える為、プレイ内容自体は
専属女優よりキカタン女優の方が濃い。という評価でした。
その為、今回の「企画単体女優の減少傾向」は隠れたAVジャンルの危機とも言えるかもしれません。
AV新法で確約されないキカタン女優の収入源
何故、有名キカタン女優は引退、専属契約になっていくのか?
それはAV動画を見ているだけではわからないセクシー女優たちの「契約」にあります。
専属女優は収録、発売スケジュールが長期スパンで決まっており、
ある程度先の収入源が見込める契約。
打って変わって企画単体女優は、作品ごとに各メーカーとの契約を行い
短いスパンで、多くの作品数をこなすことで収入源を確保する契約です。
この契約の部分がAV新法で引っかかってしまい、収入が減ってしまうキカタン女優が激増しているのです。
下記はAV新法の抜粋です。
4月から成人年齢が引き下げられ、18歳や19歳のAV出演契約が「未成年」を理由に取り消せなくなった。被害が増えるとの懸念が高まり、対策のための新法を与党が検討してきた。
骨子案によると、出演者は事前に承諾していても、撮影が終了した日から1年間は、無条件で直ちに契約を解除できる。
また、出演者の心身や私生活に将来にわたる重大な影響を与えるため、
(1)契約を結んでから20日間を経過しなければ撮影ができない
(2)撮影した性的動画の公表は撮影後3カ月を経過した後にする、
といったルールを明示する。ルールを明記した契約書を出演者に渡して説明しなかった場合、出演者が契約を取り消せる。
さらに、無条件に契約を解除した場合でも、出演者は損害賠償や違約金の支払いを請求されないことや、映像の回収といった原状回復の義務をメーカー側が負うとの規定も盛り込んだ。
引用元:朝日新聞
契約を結んで20日間経過し、撮影後3ヶ月は発売できない。
多くの作品を貸す多くのメーカーと短期で契約し収録する企画単体女優には難しい問題です。
こういった理由から愛上みおさんの様な、
デビューしたばかりの新人キカタン女優は引退を余儀なくされ、
人気実力派キカタン女優は専属契約に、
またベテランキカタン女優の引退の動機づけになっているものと思われます。
素人作品やナンパ作品、女子社員モノにも影響
新人や無名のキカタン女優がいなくなると困ったことになります。
多くの素人作品やナンパ作品、女子社員などの名も無いキカタン女優は彼女たちが演じ続けてくれていました。
このままキカタン女優の収入が約束されない時代が続くと、そういった企画作品の質の低下が考えられます。
また、メーカー専属女優に転身することで収入を確保する流れができることで
白桃はなのVRが見れない、松本いちかのドラマ作品が見れない。
なんて時代が来てしまうかもしれません。
思いがけぬところで大きな影響をもたらすAV新法。
名もなきキカタン女優たちのためにも良い方向に向かってくれると良いのですが…
ライター【スニッカー北村】
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