2024年02月26日、秋葉原電気街で「AV産業の適正化を考える会」の方々がAV新法改正の署名活動を実施。
強風吹き荒ぶ中声を枯らしていたAV女優さんたちに、現在のAV業界の今と彼女たちの質実なる願いをインタビューしました。
AV女優、佐々木咲和さんインタビュー
AV産業の適正化を考える会のメンバーとして活躍されている佐々木咲和さんが
今回、快くEMのインタビューに答えてくれました。
AV新法施行後に起きたこと
EM:
av新法が施工され出演本数が実際に減りましたか?
佐々木咲和:
今までだと1ヶ月お仕事がないってちょっとあったんですよ。でも、初めてこの前。
3か月。今、4か月目かな。仕事が今ないんです。
EM:
そんなに?
佐々木咲和:
はい。AVの出演契約というのは、各作品ごとに契約を行います。
事前に契約をしないといけなくて、しかも、やる内容とか男優さんとか場所とかも全部決めとかないといけないんです。
EM:
そんなに細かく?プレイ内容とかキスとかも全て決まっているんですか?
佐々木咲和:
契約として書かれてるんです。
それ以外のことやっちゃいけないんですよ。
もうね、
したら怒られる。
どこでキスとかタイミングとか全部。台本も決まってるんです。
シリーズモノならいいんですよ。
大体内容は決まってるので。
でも、新しく作るってなると、それも考えないといけない。で、男優さんも抑えないといけない。さらにスタジオも抑えなきゃいけない 。
1ヶ月前にそれを決めるって、結構av業界だと大変なんですよ。毎日のように稼働してるので。
EM:
台本やキャスティング、スタジオを1ヶ月前に全て決めるなんて想像を絶しますね。
佐々木咲和:
台本書く人とかも監督さんが多いので、現場こなしながら作ったりとか、合間合間で作ってるので、今まではそういう下準備が1週間前とか5日前とで十分間に合っていたんですが…
EM:
そういった段取りの多さやキャスティングの難しさから女優さんたちの出演も減っている?
佐々木咲和:
全体の本数自体が減ってるので、撮ってもらえる女の子も減っちゃうっていうのはあります。
EM:
松本いちかさんや東条なつさんなど、企画単体から専属に転身する流れがここ最近多くありますが今回のAV新法に関係はある?
佐々木咲和:
多分それもあると思います。
この前、男優さんが、今日こんな仕事の依頼が来たって言われて。
デビューの子なんだけど、その男優さんのファンだから、 ちょっとでも今日時間があるんだったら、1絡みぐらいできませんか。っていうのが今連絡来たっていうのがあったんです。
EM:
AV新法施行後にですか?異例ですね。
佐々木咲和:
え?ってなるじゃないですか。おかしいですよね。
でも男優さんも数が限られてて有名女優さんやメーカーだと男優さんを年契約しててたりしてて…
EM:
専属女優さんの方がコンスタントに撮影できる土台があるわけですね。
佐々木咲和:
売れてる女優さんを撮りたいっていうメーカーさんは、まあ専属にしちゃえば月1本は必ず取れるので…それで専属契約の女優が増えているんだと思います。
佐々木咲和さんが望むアダルト業界のこれから
EM:
AV新法を改正する運動をされていますが、セクシー女優の厳しい現状を少しでも前の状態に戻そうされている中で、咲和さんはどのようなことを望まれますか。
佐々木咲和:
仕事を失って仕事をしたいって言ってる子って、中堅とか新人の子なんですよ。やっぱりそこが埋もれてってる。
メーカーさんからもオファー出して、作品とってで安定して数字にならないとか、 出演や発売を取り下げられるデメリットもあるので、そうなってくると信頼のおける人気のあるベテラン女優さんにお仕事が行っちゃうんですね。そうなってくると、もっと仕事がしたいって言ってる中堅とか新人の子たちが埋もれちゃうんです。
佐々木咲和:
sodランドとかでも働いてるんですけど、最後にいつ撮影したの?とかお客さんにきかれるんですよ。
私はまだ仕事がある保央なんですけど、もっと撮影できてない子とかいて、その子「私なんて趣味程度でav女優やってるんだよ」とか笑顔で答える子がいるんですよ。私、心が苦しくなっちゃって。彼女たちも胸を張ってav女優ですって答えたいはずですし、毎日のように仕事がしたいはずなのに。
佐々木咲和:
でもお客さんからそういう質問があったら嘘はつけないからって、笑顔で対応している。そういうことを言ってる子たちが、もっとちゃんとAV女優として定期的にお仕事できるようになってほしいです。
EM:
共感します。今日はありがとうございました。
AV新法施行によるアダルト業界全体の影響
新人、中堅AV女優の仕事の減少
作品を制作後に出演者による権利行使が行われ公表中止にされるリスクがある。
実績の多い一部の人気セクシー女優に仕事が集中し、新人、中堅AV女優の仕事の減少が発生。経済的に困難な状況に立たされている者もいる。
違法な事業者への出演者の流出
SNSなどで同人AVモデルの募集が急増。
こういった違法な撮影を取り締まる規制が緩く、出演者が流出してしまっている。
この中にはモザイクがない無修正動画や未成年の出演も含まれている。
AV作品の制作本数、出演機会の減少
業界全体の審査を受けたAVの制作本数が2割も減少している。
AV産業の適正化を考える会はどのようにAV新法を改正したいのか?
- 法律の名称変更
- AV撮影、公表期間の柔軟化
- 適正な市場なのか、業界の実態調査
AV新法は「2年以内に規定の見直しを行う」という条文があり、今年2024年が見直しのタイミングです。新法を改定するチャンスは今年しかありません!
わたしたちはAV新法自体に反対しているわけではありません。AV業界をより良くしたい、被害者は絶対に出さない、働く出演者がより働きやすい環境に変えたい、日本AV文化を長く守りたい。
そんな思いでAV新法の改正に声をあげています。
引用元:AV産業の適正化を考える会配布資料
AV産業の適正化を考える会:公式サイト
佐々木咲和のプロフィール
身長 | 165cm |
スリーサイズ | B82(Eカップ) W60 H100超 |
契約形態 | 企画単体女優 |
所属 | HANAYA PROJECT |
SNS |
まとめ
もはやアダルト業界全体の危機とも言える今回のAV新法。
佐々木咲和さんには赤裸々に思いを語っていただきましたが苦しい思いをしているAV女優さんたちは他にも溢れています。
是非ともこの運動にご署名ください。
ライター【スニッカー北村】
最近のコメント