2022年。成人年齢が18歳に引き下げられます。
しかしそれにより若い女性たちがAV出演強要問題に震える危険性が出てきました。
今回は成人年齢引き下げによるAV女優の若年齢化についてのコラムです。
2022年に成人年齢が18歳に引き下げ。なぜAV出演が若年齢化するのか?
2022年4月1日に成人年齢が18歳に引き下げられます。
約140年ぶりに成年の定義が変更される上で何が変わるのか?というポイントをおさらいしましょう。
画像引用元:18歳から“大人”に!
成年年齢引下げで変わること、変わらないこと。
ローンを組むことができたり、クレジットカードが作れたりと自由度が上がる印象の今回の改正。
問題は新成人に認められていないことの曖昧さにあります。
- 飲酒
- 喫煙
- 競馬、競輪などの投票権を買うギャンブル
- 養子を迎える
- 大型・中型自動車免許の取得
健康面への考慮、非行防止という観点から上記はこれまで通り20歳にならないと認められません。
ここにAV出演や風俗、接待を伴う飲食店(キャバクラなど)での就労などが含まれないことはかなり不可解なポイント。
具体的に表記するのは猥褻物陳列罪とでもいうのでしょうか。インスタの規制でもあるまいし、ここは具体的に未成年を守るという観点で行くと明記するべきところなのではなかったのでしょうか。
未成年取消という問題
さらにここで問題なのが未成年取消。
これまでの18歳は契約には親の同意が必要でした。
これが未成年者が親の同意を得ずに契約した場合には、民法で定められた「未成年者取消権」で契約を取り消すことができます。
消費者被害などで重点を置かれた内容のようですが、AV出演や風俗などの性的な職業を抑える役目があることもまた重要なポイント。
成年に達すると、親の同意がなくても自分で契約ができるようになりますが、未成年者取消権は行使できなくなります。つまり、契約を結ぶかどうかを決めるのも自分なら、その契約に対して責任を負うのも自分自身になります。
引用元:18歳から“大人”に!
成年年齢引下げで変わること、変わらないこと。
成人年齢を引き下げられた後、キャッチやスカウトに声をかけられた少女たちは断りきることもできずにAV出演や風俗で働くことが起こりうるかもしれません。
AV出演強要の裾野が広がるという最悪の可能性も見えてきます。(AV出演強要問題が進めばAV自体も規制されかねない、重要な問題です)
また、現在のような不況ですから学費を稼ぐ選択肢として18歳の子らが多くのアダルトコンテンツに消費されていく可能性も見えてきます。
AVに出ることで多くの人間の目に幼い体を振り乱し、SEXを配信してしまう。
今回の成人年齢引き下げは多くの心の傷、デジタルタトゥーを生み出してしまうことを意味しています。
アダルト業界に求められるモラル
20歳未満の未成年者がアダルトビデオ出演に関する契約をしても、これまでは、親の同意がない契約は、無条件で取り消すことができました。
それほど大きい「未成年」という盾。
政府は関係府庁対策会議を設立し「AV出演の若年齢化」と「AV出演強要問題」に対し対策を練っているようですが、2017年から動き出したこの話し合いは未だに結論が出ていません。
AV出演強要問題で岐路に立たされているアダルト業界。
AV人権倫理機構は
- AVに出演を希望する女性に対する面談から撮影までを20歳以上にすること
- 例外として契約する場合は学校法人に在籍するものに出演させない
- 複数回にわたる出演意思確認
- 出演に関するリスクの提示と確認
と18歳などの学生を出演させないことを強く推奨しています。
推奨、ということで禁止にしているわけでもなく、またやむ得ず出演させる場合のガイドラインまで発表させているなど、出演させつつ高校を辞めさせるといった悪どい手を使っても問題ないような内容。
児童ポルノ問題やAV出演強要問題、モザイクなどの処理問題でコンテンツに対する規制が厳しいアダルト業界です。
業界の健全な存続のためにも、もちろん新しい成人のためにもモラルのある製作、契約が求められます。
参考サイト:yahoo!ニュース
ライター【スニッカー北村】
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